大麻規制に関する様々な賛否両論の主張がある。この両者の主張を簡単にまとめてみたのでみてみよう。
規制維持・強化を求める人々
規制維持・強化を求める人々は、大麻が生産国の反政府ゲリラやテロ組織、暴力団の資金源となること、大麻自体に重大な保健衛生上の問題があり、覚せい剤などのハードドラッグの使用へとつながると主張している。
規制緩和・撤廃を求める人々
規制緩和・撤廃を求める人々は、逆に大麻を合法化することが暴力団などの非社会的組織の大麻による資金源を断ち、そうした組織との接触がなくなることで覚せい剤などのハードドラッグの蔓延を防ぐと主張し、大麻の医薬的有効性も併せて主張する。
また、大麻を規制するのならタバコも規制するべきであるという声も多くある。
参考文献:大麻に関するR25.jpの記事 http://r25.jp/b/wp/a/wp/n/%91%E5%96%83/i/%91%E5%96%83%8BK%90%A7%82%C9%91%CE%82%B7%82%E9%8E%5E%94%DB
このように両者の賛否両論の主張がある。まず、規制維持・強化を求める人々の主張をみてみよう。ここで私がその主張で特に追求したいことは、「大麻自体に重大な保健衛生上の問題がある」という部分である。では、詳しくどのような問題があるのだろか。大麻の使用の影響には身体的影響と精神的影響があるのだ。身体的影響では、急性効果で心拍数の増加、結膜の充血、食欲の亢進、平均感覚の障害、口渇、頻尿、悪心、嘔吐などがあって慢性効果では、喉頭炎、慢性気管支炎、男性では精子数の減少、女性では月経異常、狭心症、白血球減少、免疫力の低下などの症状があるのだ。精神的影響では、最初は情緒不安や集中力、忍耐力の低下、自発性のなさなどの障害だが、それらは幻覚や妄想の引きがねとなり、常に朦朧とした意識状態に陥ったり、うつや偏執病的症状が現れてくる。こうなると、ちょっとした刺激や、もしくはまったく何の理由もなく、突然恐怖にかられたり、錯乱を引き起こしたりもする。また、長期乱用者には知的障害も起こることが報告されており、小学生程度の読み書き、計算しかできなくなるケースもあるのだ。一旦こういった状態になると、たとえ大麻の摂取をやめても、数年もの間、症状がなくならない場合もあるのだ。よって、このような症状があるために健康的にも精神的影響が原因となる犯罪を防ぐためにも規制維持・強化を求める人々は、そのような主張をするのだろうと考える。次に、規制緩和・撤廃を求める人々の主張で私が注目したいのは、「大麻の医薬的有効性」である。では、彼らが主張する「大麻の医薬的有効性」とは一体なんなのだろう。それは、大麻には鬱病や末期のガン患者などに効用があるのだ。アメリカの13州では、「メディカル・マリファナ」と言って医療用のマリファナは特別なライセンスを持った薬局で購入が可能となっているのである。特にガンやエイズなどの病気からくる痛みを緩和するために医者から処方されるのだ。患者は、医者の処方箋を持って薬局に行けば医療用の大麻を購入できる仕組みとなっているのである。また、ガン治療で放射線治療を行う場合には、体力及び、気力も衰えて食欲もなくなるのだ。そこで、大麻を吸うと食欲がわいて辛い放射線治療に耐えられる体力をつけることができるのである。まさに、意欲をださせる薬だと言っていいだろう。このように「メディカル・マリファナ」は現在、日本では認められているのか。それが、一切認められていないから彼らは、「大麻の医薬的有効性」として必死に主張しているのである。このような両者の主張は、どちらとも大麻へのごもっともな主張である。だが、今後の日本は、それぞれの主張を踏まえて大麻の規制を維持・強化か緩和・撤廃かをはっきりと政府が国民に示すべきだと考える。
*参考文献
・薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ http://www.dapc.or.jp/data/index.htm
・大麻取締法変革センターホームページ http://asayake.jp/
0 件のコメント:
コメントを投稿